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都筑晶絵さんの製本ワークショップ

 9月23日より、製本のワークショップが始まりました。
製本作家としてアルバムや展覧会の作品集、小数部の冊子のオーダーを受ける傍ら、山元伸子氏と「ananas press」として作品を制作。2008年より東京で製本教室を開き、各地でワークショップを開催。2011年より名古屋にアトリエを構え、活動をされています。

9月よりスタジオマノマノで都筑さんがワークショップを始めるにあたり、8月7日にトークイベント「ものつくりひと」vol.1 として、都筑さんに製本についてお話していただきました。
フランス、スイスへの留学のこと、今までの製本の仕事について写真も見せていただき、
製本に興味のある方々が集い、興味を持って聞いていただけたと思います。また、お話の後は作品を囲んで個々に質問などされ、和やかでいい時間となりました。

今回はこの内容を少しだけ、振り返り、皆さんにご紹介させていただきます。





***以下、ご本人のトークより***

〜フランスに留学。伝統的製本方法との出会い〜

「手で本を作る」という記事に惹かれ、私がフランス留学を決めたのは、大学4年目を迎えるころでした。フランス語もままならない中で、なんとか製本の学校へ通い、そこで「ルリユール」(フランス語で「製本」という意味)という、16世紀から約400年間、職人の手に受け継がれてきた伝統的な製本方法と出会ったのです。日本でも大変ポピュラーなので、普段、私達も何気なく手にしている本なのですが、このルリユール、実は大変複雑かつ巧妙で、1冊の本を作るのに数ヶ月かかり、工程も60と長期に及びます。それだけに、仕上がった本は何百年も残ることができます。学んでいくうちに、私は、このルリユールに、とても惹かれていきました。

〜日本人の日本語のための製本とは?〜

 帰国後、大学を卒業すると、私はドイツ人のブックアーティストに付いて活動を始めました。彼女は、デザインから、レイアウト、印刷に至るまで、全てを自分で行っていました。内容に合わせて毎回違った素材を使ったり、製本方法まで変えてしまったり。それは、フランスで学んだルリユールとはまた違うもので、とても新鮮でした。伝統的な製本方法に基づくというよりも、「何を作るのか」に基づいた製本スタイルでした。
 もともと私は、日本でもルリユールの製本技術を続けたいと思っていたのですが、西洋のやり方をそのまま日本の本に当てはめた時、「あれ?何かおかしい」と思うようになっていました。
 そもそも私達の読む、日本の本というのは日本語です。横組みではなく、縦組み。漢字やひらがなが入るし、開きも左からではなく、右からです。ヨーロッパの本とは、言語本来のスタイルが異なります。フランスでは少しも感じなかった「あれ?」という違和感が、私に、「外側」からではなく「中身」から考えていく製本方法を模索させるようになったのです。これが私の現在の製作スタイルの原点になったと言えるかもしれません。こうして自分も中身からデザインして、印刷も自分でするという製本をしてみたいと思うようになりました。

〜スイスへ留学。製本技術の幅を広げる〜

 そして、スイスの製本学校へ、もう一度勉強しに行くことを決め、2度目の留学をしました。そこでは伝統的な技術だけでなく、少しモダンな製本技術に特化して学び、様々なスタイルを身につけることができました。
 帰国後は、スイスで学んできたことをベースに、製本家として活動をスタートさせ、オーダーを受けて、この世に一点だけの作品を作ったり、知人のデザイナー:ヒロイヨミ社「山元伸子」さんと組んでいるコンビ「ananas press」で作品を発表したりもしています。※写真データ参照
 またワークショップも行っています。「全然製本をやったことがない方でも、気軽に本が作れる。」「糊を使わずに、糸で綴じたり、折ったりするだけの製本方法」など様々な製本方法を教えています。去年までは東京で、今年からは名古屋に拠点を移し、現在はマノマノさんの隣のアトリエで、活動をしています。


今後、11月以降も順次ワークショップは開催されます。
ご興味のある方は,都筑さんのホームページをご覧ください。

http://postaldia.jugem.jp/










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